デンマーク王室の磁器コレクション − ロイヤル・コペンハーゲン/
The Royal Danish Porcelain-Royal Copenhagen

概要

デンマーク王室ゆかりのロイヤル・コペンハーゲンは、ヨーロッパを代表する名窯のひとつとして知られている。王室の庇護のもと、1775年に設立されて以来、今日まで芸術性の高い技術とデザインを誇り、世界各国で多くの人々に愛されてきた。
1779年には正式に王室の窯となり、宮廷の晩餐会を彩る絢爛豪華なディナーセットなどが制作された。なかでも、ロシアのエカテリーナII世への贈答品として、植物図鑑に基づいて制作された「フローラ・ダニカ」や、現在も多くの人々に親しまれている「ブルー・フルーテッド」は、ロイヤル・コペンハーゲンの代表的なスタイルとしてよく知られている。
また、19世紀末に、日本の美術にも興味を示していた建築家のアーノルト・クロー(1856−1931)が芸術顧問となると、パリ万博でグランプリを獲得するなど、ロイヤル・コペンハーゲンの世界的な名声は確固たるものとなった。
本展では、デンマーク王室所蔵の「フローラ・ダニカ」やロイヤル・コペンハーゲン美術館所蔵の20世紀初頭までの名品191点を一堂に展示した。また、特別出品としてデンマーク王室と日本の皇室の交流を物語る宮内庁所蔵のロイヤル・コペンハーゲンの花瓶3点を展示した。

開催要項

展示点数:
191点
会  期:
2005年4月8日(金)〜5月29日(日)