見立漆器 加彩婦女俑
みたてしっき かさいふじょよう若宮 隆志(1964- )
脱活乾漆
2021年
高48.8cm、幅20.2cm×21.0cm
重さ433.5g
住友グループ寄贈の「安宅コレクション」は当館の基礎となった世界的な東洋陶磁コレクションです。1982年の開館以来、安宅コレクションは当館のコレクション展示の中心であり続けています。コロナ禍において美術館におけるコレクションの重要性が再認識されている今、美術館の展示事業の基本となるコレクション展の役割と意義も今後益々大きくなっていくはずです。
そこで今回、当館の安宅コレクションを代表する作品の一つである中国唐時代の「加彩婦女俑」に焦点を当て、ジャンルの異なる3人の現代の作家たちが、この作品をモチーフとした新たな創作に取り組むというコレクション展に関連した新しい形のテーマ展示を企画しました。
1. 若宮 隆志 彦十蒔絵プロデューサー
2. 安藤 英由樹 大阪芸術大学アートサイエンス学科教授
3. 坂爪 康太郎 陶芸家/仮面作家/アーティスト
なお、本展のクリエイティブディレクションは、服部 滋樹(graf代表/クリエイティブディレクター・デザイナー)が担当します。
当館コレクションとの時空を越えた出会いが生み出す創作は、古陶磁と現代をつなぐ新たな可能性をひらくものといえます。本展を通して、「加彩婦女俑」のさらなる魅力や価値の発見につながる契機となれば幸いです。
なお、本展に併せて、アーティストトークやシンポジウムなど関連イベントを動画配信する予定です。詳細は決まり次第当館ホームページでお知らせします。
コレクション展関連テーマ展示 「加彩婦女俑に魅せられて」
令和3年9月28日(火)~令和3年12月26日(日)
月曜日
大阪市立東洋陶磁美術館 本館ロビー
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
大阪市立東洋陶磁美術館
一般1,400(1,200)円、高大生700(600)円
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)、大阪市在住の65歳以上の方は無料(証明書等提示)
※本料金で、館内の展示すべてをご覧いただけます。
[企画展]「受贈記念 柳原睦夫 花喰ノ器」
[企画展]「福井夫妻コレクション 古九谷」
[コレクション展]安宅コレクション中国陶磁・韓国陶磁、李秉昌コレクション韓国陶磁、日本陶磁、沖正一郎コレクション鼻煙壺
※同時開催の各展示は令和4(2022)年2月6日(日)までとなります
大阪市立東洋陶磁美術館
TEL.06-6223-0055 FAX.06-6223-0057
安藤 英由樹(1974- )
3Dスキャンデータ、
空間再現ディスプレイ
2021年
高23.1cm、幅38.3cm×23.2cm
制作協力
プログラム作成
大阪芸術大学大学院芸術文化学専攻
山本康介
安藤 英由樹(1974- )
高解像度フォトグラメトリデータ、
アクリル系紫外線硬化樹脂、
透過液晶ディスプレイ
2021年
高75cm、幅50cm×50cm
制作協力
コンテンツ作成
大阪芸術大学アートサイエンス学科
秋山奈伎紗, 置塩仁司, 大日方三都彦, 土居能恵留,
中西音和, 西尾拓真, 二宮京也, 野口鈴奈,
前北和威, 屋我龍寛, 八島悠南, 和辻紳太郎
坂爪 康太郎(1988- )
作品:素焼き陶器に着彩
台座:ステンレス、鉄
2021年
高40cm、幅40cm×30cm
「MOCO PASSPORT(年間パスポート)」は、大阪市立東洋陶磁美術館に1年間何度でもご入館いただける年間パスポートです。世界的に高く評価されているコレクションから、幅広いテーマで企画される特別展まで、心ゆくまでお楽しみください。
詳しくはこちら