「青磁象嵌葡萄唐草文瓢形水注」 高麗時代・13世紀 大阪市立美術館
本作には、太陽を表す「三本足のカラス(八咫烏(やたがらす))」と、月を表す「仙薬をつく玉兎(ぎょくと)」が描かれています。
高麗仏画にも本作のような文様が描かれた例がありますが、青磁の文様としては本作が唯一です。
丸く白い線は満月を、その中に桂樹(けいじゅ)が一本。木の下には搗(つ)き臼と杵(きね)をもった白兎がリアルに施されています。
桂樹の緑葉が、その特徴をよくつかんだ大きく丸いハート形に仕上げられているのも驚きです。
展示では可愛らしい玉兎の面を展示しております。ちょうど9月24日は「十五夜(中秋の名月)」です。
ヒスイのように美しい高麗青磁の数々とともに、展覧会での「お月見」はいかがでしょうか。皆様のご来館をお待ちしております。
上面の拡大図 「仙薬をつく玉兎」
(担当学芸員 鄭銀珍)
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