色絵 梅鶉文 輪花小皿
いろえ うめうずらもん りんかこざら江戸時代・1670-1690年代
肥前・有田窯(柿右衛門様式)
(左)高3.0㎝、口径13.5㎝
(右)高3.0㎝、口径13.4㎝
Yumeuzurasコレクション
写真:野村淳
型を用いる「型打ち」により成形し、濁手(にごしで)とよばれる乳白色の素地に色絵で文様を描いた典型的な柿右衛門様式の作例です。みどころは、梅の樹の下で寄り添う鶉たちの表情です。小さく描かれた鶉の目を1羽ずつ見ていくと、それぞれの表情の違いに気づきます。青色であらわされた鶉のうち1羽は目を閉じながらくちばしをあけ、笑っているようにも見えます。梅と鶉を組み合わせた文様はとても人気があり、マイセンをはじめとするヨーロッパの諸窯で写されました。