[特別出品1] 重要文化財 飛青磁花生
じゅうようぶんかざい とびせいじはないけ元・14 世紀/龍泉窯
高25.7cm、径13.8cm、重さ930g
大阪市立東洋陶磁美術館(匿名氏寄贈)
写真:六田知弘
日本には、当館の国宝《飛青磁花生》に加え、旧国宝にして現・重要文化財の《飛青磁花生》がもう一点伝わっている。長らく所在不明であったが、このたび当館に寄贈され、本邦初となる国宝と重要文化財の《飛青磁花生》が並ぶ歴史的な夢の共演が実現した。本作は双軒庵・松本松蔵(1870‐1936)旧蔵品である。国宝《飛青磁花生》と比較すると、高さは1.7 センチメートル低く、頸部や胴部もわずかに引き締まった造形を示す。また鉄斑装飾は、国宝が計23 箇所であるのに対して、重要文化財は計11 箇所と約半数にとどまり、斑点はやや大きい。底部のつくりもほとんど同一であり、両者は元代龍泉窯において同時期に制作されたものと考えられる。






 
         (年間パスポート)
(年間パスポート)






