国宝 油滴天目茶碗
ゆてきてんもくちゃわん南宋時代・12-13世紀/建窯
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)
写真:六田知弘
宋代に流行した喫茶用の黒釉茶碗の最高級品。油滴状の美しい斑文と虹色の光彩が特徴で、日本では「油滴」の名で知られ室町時代以来高く評価されている。豊臣秀次伝来とされる。
【同時開催の「コレクション展」の中で展示中(展示場所:ロビー1)】
大阪・関西万博開催を記念した特別企画「大阪の宝―MOCO の宝 20 選」を展示中!
大阪・関西万博の開催を記念し、MOCOコレクションを代表するお宝ベスト20を選定しました。
このベスト20の作品は、本展および同時開催の特別展示、コレクション展において会期中にご覧いただ
けます。皆さんにとっての「ベスト」と感じる作品はどれかを考えながら、楽しんでいただければ幸いです。
大阪の宝
令和7年4月19日(土)~令和7年11月24日(月)
月曜日、5/7(水)、7/22(火)、9/16(火)、10/14(火)、11/4(火)
※但し、祝日の5/5(月)、7/21(月)、8/11(月)、9/15(月)、10/13(月)、11/3(月)、および4/28(月)、8/12(火)は開館
大阪市立東洋陶磁美術館
〒530-0005 大阪市北区中之島1-1-26(大阪市中央公会堂東側)
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
大阪市立東洋陶磁美術館
一般2,000(1,800)円、高校生・大学生800(700)円
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方(要証明)は無料
※上記の料金で館内の展示すべてをご覧いただけます。
大阪市立東洋陶磁美術館
TEL.06-6223-0055 FAX.06-6223-0057
南宋時代・12-13世紀/建窯
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)
写真:六田知弘
宋代に流行した喫茶用の黒釉茶碗の最高級品。油滴状の美しい斑文と虹色の光彩が特徴で、日本では「油滴」の名で知られ室町時代以来高く評価されている。豊臣秀次伝来とされる。
【同時開催の「コレクション展」の中で展示中(展示場所:ロビー1)】
元・14世紀/龍泉窯
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)
写真:六田知弘
黄金比ともいうべき均整のとれたプロポーション、翠色の美しい釉色、茶褐色の鉄斑の絶妙な配置、完璧な作品である。江戸時代の大坂の豪商・鴻池家に伝来し、「飛青磁」の名で珍重された。
【同時開催の特別展「CELADON」の中で展示中(展示場所:展示室1)】
南宋時代・12~13世紀/吉州窯
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)
写真:六田知弘
内面には本物の木葉が焼き付けられており、日本では「木葉天目」と呼ばれる。木葉は桑の枯葉が用いられ、桑の葉が禅に通じるという当時の詩の一句から、禅との関連がうかがえる。黒釉上には金彩の梅花文の痕跡も一部確認できる。加賀前田家伝来品。
【同時開催の「コレクション展」の中で展示中(展示場所:展示室9)】
明時代・15世紀
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)
写真:六田知弘
法花とは凸起状に盛り上げた輪郭線をつくり、藍・白・黄・緑・紫などの低火度鉛釉を塗り分け文様を立体的に表す技法である。胴の両面には花樹に止まるつがいの鳥が浮き彫り風に表されている。華やかな色合いと優美な文様が印象的な、法花として最大級の作例である。
【同時開催の「コレクション展」の中で展示中(展示場所:展示室9)】
朝鮮時代・16世紀
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)
写真:六田知弘
全面に白化粧を浸しがけした粉引技法だが、長年の使用で所々に生じた「染し み」は日本では「雨漏(あまもり)」とも呼ばれ、茶人の間で「景色」として珍重された。口のくびれは注ぎやすくするための工夫である。加賀・前田家伝来と伝えられ、粉青粉引瓶の最高傑作である。
【同時開催の「コレクション展」の中で展示中(展示場所:展示室4)】
朝鮮時代・18世紀後半
大阪市立東洋陶磁美術館(安宅英一氏寄贈)
写真:六田知弘
たっぷりと余白をとったなかに蓮の清楚な茎が立ち上がり、その葉には淡いコバルトをのせ、酸化銅の辰砂が花と蕾つぼみを際立たせている。18世紀の広州官窯の分院里窯では、青花に辰砂や鉄砂を配したものが稀まれにあるが、本作はその中の白眉である。浅川伯教旧蔵品で、朝鮮陶磁随一の名品である。
【同時開催の「コレクション展」の中で展示中(展示場所:展示室4)】
奈良時代・8世紀
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)
写真:六田知弘
本作は薬壺(やっこ)と呼ばれる形の「奈良三彩」で、蔵骨器として出土した類例も知られる。緑釉に白釉と黄釉(褐釉)が点じられ、随所に釉の剥落や銀ぎん化か が見られる。江戸時代の安政年間(1854–60)に奈良県生駒郡で出土したと伝えられ、大阪・平瀬家伝来品である。
【同時開催の「コレクション展」の中で展示中(展示場所:展示室6)】
江戸時代・1680-1710年代/肥前・有田窯
大阪市立東洋陶磁美術館
写真:六田春彦
胴の両面には太湖石を配した牡丹と椿の図が、八角に面取された面を意識せず大らかに描かれている。文様や造形など延宝年間(1673-1681)の柿右衛門様式の製品にも通じる。輸出伊万里と呼ばれる海外向け輸出品で、長らくヨーロッパにあったと伝えられる。
【同時開催の「コレクション展」の中で展示中(展示場所:展示室6)】
「MOCO PASSPORT(年間パスポート)」は、大阪市立東洋陶磁美術館に1年間何度でもご入館いただける年間パスポートです。世界的に高く評価されているコレクションから、幅広いテーマで企画される特別展まで、心ゆくまでお楽しみください。
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