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担当学芸員おすすめの作品解説№1(特別展「高麗青磁―ヒスイのきらめき」)
2018.09.20

CY5A5074

「青磁象嵌葡萄唐草文瓢形水注」 高麗時代・13世紀  大阪市立美術館

本作には、太陽を表す「三本足のカラス(八咫烏(やたがらす))」と、月を表す「仙薬をつく玉兎(ぎょくと)」が描かれています。

高麗仏画にも本作のような文様が描かれた例がありますが、青磁の文様としては本作が唯一です。

丸く白い線は満月を、その中に桂樹(けいじゅ)が一本。木の下には搗(つ)き臼と杵(きね)をもった白兎がリアルに施されています。

桂樹の緑葉が、その特徴をよくつかんだ大きく丸いハート形に仕上げられているのも驚きです。

展示では可愛らしい玉兎の面を展示しております。ちょうど9月24日は「十五夜(中秋の名月)」です。

ヒスイのように美しい高麗青磁の数々とともに、展覧会での「お月見」はいかがでしょうか。皆様のご来館をお待ちしております。

部分

上面の拡大図 「仙薬をつく玉兎」

 

(担当学芸員 鄭銀珍)

 

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>>特別展「高麗青磁-ヒスイのきらめき」 (開催期間:2018年9月1日~11月25日)

 

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