「牡丹 - 花咲く東洋のやきもの」

概要

本展では、館蔵品を中心とした中国、韓国、日本のやきものの中から、牡丹の文様のある代表的な作品21点(重要文化財5点を含む)を選び、東洋のやきものに花咲いた牡丹文様のさまざまなスタイルとその美しさを紹介いたします。また、大阪市立自然史博物館所蔵の牡丹の標本資料も特別に展示し、描かれた文様と実際の牡丹の花を見比べていただくこともできます。
牡丹(ボタン)は中国原産の花です。すでに唐時代には鑑賞用として盛んに栽培されており、有名な詩人・白居易(白楽天、772-846)の『牡丹芳』に「開花花落二十日一城之皆若狂(花開き花落ちる二十日、一城の人皆狂うがごとし)」とあり、都・長安や洛陽での人々の牡丹への熱狂ぶりをうかがわせます。牡丹はその豪華で気品のある姿、馥郁(ふくいく)たる芳香などから、中国をはじめ韓国や日本でも「花の王」、「富貴の象徴」として愛(め)でられ、同時に絵画や各種工芸品のモチーフとしてもしばしば表されてきました。とりわけ、東洋のやきものにおいて、牡丹は花文様の中でもっとも好まれたモチーフの一つであり、各時代、各地域に様々なスタイルの牡丹文様が見られます。
本展の開催期間中、大阪では世界バラ会議大阪大会2006(5月11日(木)〜17日(水))が開催されます。薔薇(バラ)と比較されることも多い牡丹ですが、牡丹派はもちろん薔薇派の人も、東洋のやきものに咲いた牡丹文様の美の競演をお楽しみいただければ幸いです。また今回、特集展「花のある器」も同時開催し、館内は花文様のあるやきものが盛りだくさんです。

開催要項

展示点数:
21点
開催期間:
平成18年4月4日(火)〜7月23日(日)
同時開催:
特集展「花のある器」
常設展「東洋陶磁の展開」

主な出品作品

五彩牡丹文盤

五彩牡丹文盤(「大明萬暦年製」銘)
ごさい ぼたんもん ばん
景徳鎮窯 
明時代・万暦年間(1573〜1620)
径38.5cm
Acc.No. 10752(住友グループ寄贈)

青磁象嵌牡丹文陶板

青磁象嵌牡丹文陶板
せいじぞうがん ぼたんもん とうばん
高麗時代・12世紀
幅40.2×30.5cm
Acc.No.21035(住友グループ寄贈)

色絵牡丹文八角壺

色絵牡丹文八角壺
いろえ ぼたんもん はっかくつぼ
有田 江戸時代・17世紀
高42.1cm
Acc.No. 31311

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